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「揺らぐ近代 日本画と洋画のはざまに」はオススメ 

タイトルは小難しいけれども、すごく面白い展覧会が開かれています。名品やビックネーム好きにも、マニアさんにもオススメします。

タイトル 揺らぐ近代:日本画と洋画のはざまに
会場 東京国立近代美術館
会期 12月24日(日曜日)まで
料金 一般 850円
作品数 約150点(前期・後期一部作品入替えあり)
問合せ ハローダイヤル 03-5777-8600
巡回 京都国立近代美術館 2007年1月10日から2月25日





(チラシの表は小林永濯さんの〈道真天拝山祈祷の図〉で菅原の道真が天神になる瞬間です。明治7~19年頃の作。でもかなり劇画。展覧会の一端を示してます。)

「日本画」のはじまり、「洋画」のはじまり。それぞれがいろんな作家たちの模索のもと、国とかが勝手に決めた言葉や定義の先走りと、個人的な技法やモチーフの探究。その時代の欲求と作家個人の考え方。それらのごった煮感がすごいです。
油絵具で描かれた軸や屏風。額まで広がる絵、、、歴史画を模索しての結果なのか和洋折衷の不思議な世界観の数々。当時の画家を初めとする人々の頑張る気持ちなのでしょうか?

美術館のホームページに「ココが見どころ」というのがありました。
私が特に納得したのは、4つあるうちの2つ目です。(以下引用)
■重要文化財5点を含む日本近代絵画史上の名作も、日本画と洋画の概念が確立する途上に描かれた、奇想漂う作品も、同じ俎上にのせてとらえなおします。

藝大所蔵の貴重品、高橋由一の〈美人(花魁)〉や狩野芳崖の〈悲母観音〉、ボストン美術館所蔵作品をはじめ、展覧会の目玉になるような有名作品も数多くあります。栖鳳も観山も御舟も華岳も。個展開ける名前もずらーっと並んでいます。
本当にたくさんです。けれども名前は知っていても、全然知らない雰囲気の作風も沢山ありました。画家も生きているのだから、変化する…、当たり前なのですけれども、作家像がイキイキとします。
同じに、名前も知らない、全く見たこともないような作品も数々。

常設にいつもある作品の見え方もまた変わり、また素晴らしいくらい、突っ込みの入れることのできる作品もありました。常設の常連の、何時も「とんでもない感をくれる」あの巨大な龍に乗った観音像、原田直次郎の作品もありました!

本当に驚きです!
しかも、会場は空いています!





専門的なことは、講演会や図録で是非チェックください。美術館ニュース「現代の眼」の木下直之氏と菊屋吉生氏の文章も面白かったです。(特に菊屋氏のは、必読です!)

私の一押しは、岸田劉生の麗子の絵〈野童女(のわらめ)〉。ワイド画面風で、中国唐代の禅僧「寒山拾得(かんざん・じっとく)」にヒントを得たとか。麗子像の中でも群を抜いたブキミさです。
川端龍子〈龍巻〉はすごい迫力。熊谷守一の鯉はヘタウマ系で笑える…。大好きな小杉放菴もたくさんあって嬉しい限り。なかなか見れない秦テルヲなど、約150点はバラエティー豊かです。

個人的にはどうしても堅苦しく感じてしまう明治から昭和初期の「日本画・洋画」
けれでも、やはり人間が作るものは「教科書どおり」にならないところがある。その混沌と過剰さぶりが素晴らしいと、心から実感することができました。

「近代が揺らぎます。」とはチラシのとおり。近代のイメージが変わりました!
また会場の迫力にはさすがに負けますが、レア本としてカタログは買いでしょう。
作品も前期・後期の入れ替えもあるので、可能な方は2回行っても惜しくないはずです。(羨ましい…)

常設展も見たことない作品がガンガン出ています。こんな絵描いていたんだ~の連続です。かなり面白いです。

そして何より感動したのは、写真コーナーで、細江英公の「薔薇刑」をみたこと。作品化された三島由紀夫をみたこと。
前日に森村泰昌が扮したあの作品です。

洋書版が最近刊行されたようですし、やはり画集もいいですが、プリントの迫力はいいです。思いかけなかったので、本当に今回の東近美の展示はオススメします

コメント

ますます楽しみ♪

コメントとTBをありがとうございました。記事を拝見して、感動ぶりが伝わってきました。私はこれからスケジュールを調整して、見に行こうと思っています。ますます楽しみになりました。

楽しんできてください~

リンリリンさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
展覧会は面白いですから、是非楽しんできてください!知人は入口あたりの作品が最高だと言っておりましたよ、人それぞれ好きな作品も好みが出ますね。
東近美・工芸館の「松田権六展」とのセットもお時間が許せば、オススメします。

見ました。前半はもう、最高に面白かったけど、後半が全然面白くなかったです。でも展示が悪かったとかじゃなくて、「日本画」とか「洋画」とか、決め決めのジャンル立てをしちゃったことで、美術の歴史そのものがつまらない方向へ行っちゃったんじゃないかな、と思いました。
総じて好企画。さすがは国立近代美術館!
(・・・でも、常設展も現代に近づくほどに「?」という印象でした。現代美術だからよくないというのではなくて、なんか取っ付きが悪かったという感じです。)

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「揺らぐ近代展」

東京国立近代美術館で開催中の「揺らぐ近代 日本画と洋画のはざまに」展に行って来ました。大橋良介氏はその著書『日本的なもの、ヨーロッパ的なもの』で日本の近代化について大変平易な言葉で分かりやすく説明されています。一部ご紹介。 西洋化と脱西洋化という日本近代
  • [2006/12/07 17:32]
  • URL |
  • 弐代目・青い日記帳 |
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