冒険王・横尾忠則  

世田谷美術館では、館内1階・2階を使って、横尾忠則さんの個展が開催中です。
タイトルは「冒険王 横尾忠則」

世田谷美術館で終了後は、兵庫県立美術館で開催。
横尾さんが現在住んでる世田谷と、郷里で今度記念館がつくられる兵庫での個展となるようです。

冒険王 看板

世田谷美術館のある砧公園の緑にも強烈に反応する、展覧会の看板です。

2階は、横尾忠則という人の細やかさがわかります。ルソーへのブラックな模写。Y字路など近作もありつつ、途中からグラフィックの仕事へ。
すばらしいと思うのは、グラフィックの色指定などの出来上がり前の原稿をみせてくれるところ。
そして、ポスターが一切ないのが、潔くて心地よかったです。

1階は、油彩中心で大小さまざまですが、セレクトがいいのか、ライティングがいいのか、横尾さんのいわゆる個展だと必ずでる作品も多くありましたが、1点ずつが過剰ではなく、じっくり見ることができるリズム・量だったと思います。


「天の岩戸」って、あんなにキレイな作品だったけ〜と立ち尽くしておりました。私は赤のシリーズが好きですし、父の弟夫婦のくだりも個人的に共感すべき点もありひかれます。あの不思議な目のないワニが一番好きな登場モチーフでしょうか。

素敵だった展覧会。あえて不自然を感じたもの。きっとあのコーナー解説みたいな中途半端なパネルは不要。あと、なぜ「葬列」と「責場」があえてあるのか…普通見逃すような場所に展示するくらいないら、なくてもいいのに〜です。

ミュージアムショップは横尾さんのグッズであふれてました〜。
もちろん、おもわず買い込んでしまいました。
ただ、私が行った頃(4月)は、まだカタログができてなくて残念!!!

横尾ファンには垂涎ですね。会場が変わると様子も異なるでしょうから、兵庫展示も面白そうです。

横尾さんは、本当に制作するために生きてるんだな〜というか、好きというか、生活のリズムにさまざまな制作が入り込んでいて、横尾忠則って只者じゃないな、と再確認です。先生はいつも「死」をいうのに、老いないのはなんでだろう??とかいろいろ、アートの世界以外のことも感じました。
ヘビーではなく、ものが生まれるエネルギーを感じ取れる、楽しい展覧会だと思うので、今年おススメの展覧会でしょう。


あとは、図録の出来がどうだったか、ぜひ入手しなければ!です。

青森県立美術館で寺山修司 

青森県立美術館にいってきました。
仕事後に寝台列車にのって。で、初の東北・青森は、青森駅と美術館のみでした。
列車やバスの車窓から桜をみれたのは、4月の半ばのことです。

日程的に無謀な計画をさせたきっかけは、そう、、「寺山修司 劇場美術館 1935-2008」のためです。
本当にこれだけのためです。

寺山看板

入り口付近の看板

遠景


看板


看板2

白い美術館のてっぺんの端にもいらっしゃいました。


寺山修司の等身大?の看板がいたるところに、館内にもいます。
本当は青森駅にもあるとかいう情報もありましたが、私は発見できませんでしたが。

一番印象深いのは、館内の3連の看板。楽しくなります。
館内看板3


内容はといえば、私は寺山修司との出会いが10代で「本」→「演劇」だったのです。
会場は面白いのですが、うーん、ディスプレイでこぎれいにまとめられていて、混沌とした「熱」があまり感じられないのが正直なところ。
面白いのですがね。映像や音楽のたびに、イヤホンしたり立ち止まったり、PC操作したり…
なんかそれが、寺山ワールドに引き込む要素ではなく、なんかそんなものに興味がなかったであろう彼を虚像化しているような気がしました。


だから、情報の確認をするために美術館にきてるんじゃないのに、なんで寺山の本質に迫るようなことをせずに、周囲の今の声で、過去の現実や事実をみせてくれないんだろう…
そんな不満も正直ありました。図録もあまり…まだきちんと読めてないのですが、うーん、この消化不良なところが、時代がそうたってないものを扱う所以のもどかしさと意義なのかもしれません。

ただ、一度は行こうと思っていた三沢市の寺山修司記念館のものも多くきていたようなので、行かないことがいいことなのかはわかりませんが、一度に見れた、しかも青森で見ることができた成果は大きいでしょう。

桜の季節にいい天気でした。寺山修司にお礼をいいたい気分でした。

彼の本、エッセー類を久しぶりに読んでいますが、いわゆる「画家・彫刻家」とかを扱わない美術館の企画は難しいものですね…。澁澤展はどんな感じだったのかな?と、見逃した展覧会を回顧する気分にもなりました。

寝台列車がおくれたために、青森駅の職員の人にいろいろ聞いたのですが、「ああ、これが津軽なまりなのかな〜」と感じました。彼の好きなモチーフを体感!

青森で食べたもの。美術館のレストランのおススメだという、りんごのチキンカレー。確かに美味しいものでした。あと岐路で、恐山の地ビールをのみつつ、列車で寝てました。滞在は、おそらく4時間強の滞在でした。

三内丸山遺跡にいけなかったこと、この時期だと弘前の桜をみなかったこと。そんなことは吹き飛ぶ内容、それをまったく後悔せずにいれるのは、やはりよい展覧会だったからでしょう。
GW前に行ったので、空いてたのも狙いの限りです。

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