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 2006年10月 

大竹伸朗 「全景」最高!  

念願の東京都現代美術館で開催中の「大竹伸朗 全景 1955-2006」を見てきました。
最高です。理屈なく、最高!

会場の全てを通して、今50歳前半の彼の2千点におよぶ作品があります。その時々にいろんな作風がありますが、どれも、どれも、大竹さんと対戦しているような気分になり、すごく臨場感があります。

入り口の会場案内チラシのサイズもすごく、ワクワクしてまず3階へ。
最初に少年期の作文や学生時代のデッサン。この段階から、すでに、つっこみどころがたくさんで、面白い。しかもこの人、イメージと違って、通常のデッサンとかも上手い。自画像なんてそっくり!!作文の内容がいい感じ!

会場全体が、大竹さんにつっこみ入れる感じで、すっごく惹きつけられました。網膜もスクラップブックも、ダブ平も、どのシリーズも「大竹ワールド」。
カッコ良すぎです。会場で笑ってました、だってたくさんやってくれるし、ぐっとくるし、やられぱなしに、負けないように作品を前にするこちらにも熱が入ります。


館内をフルに使った展示。展示室やロビーは勿論、「印刷物部屋」のポスターや、「映像コーナー」。図書資料室のオススメ本コーナー。この人はどこまでやってくれたのか、と、こっちのテンションをどんどん上げてくれます。

オープニングで既に見た知り合いから「大竹バンザイ~」って会場だから、身振り付きで感想教えてもらっていたのですが、まさに納得。
すっげー、です。絶対必見!!!


勿論、作品には静寂もあったり、深みに心奪われる箇所も度々。色調の独特さ、線の繊細さ、繰り返し出るモチーフなど、いわゆるアートっぽい見方でも存分に楽しめ、自然の立ち止まることも数々。
だけれども、やはり全体を通したら「カチンコ勝負」している感覚。強弱、静と動、内包的、客いじり(?)があるからこそ、ジェットコースター的ともいえる会場。作品を前にして、うろうろしている中で、面白いくらいどんどん自分が強気になっていきました!!実際の人物像は知らないけれども、作品から通じてくる意識-不条理と正面切って向かい合う姿勢が最高だと思います。

一つのジャンルにこだわることとか、理屈漬けになるとか、そんな小ささのない、圧倒的なチカラがあります。混沌とか反発とか、でも繊細さ(神経質さ)は、ここまでやってこそ、「文句あったら、どうぞ!」という感覚に、見ているだけでなりました。

私は特に最初のスクラップブックと最後の「釣船」にぐっときました。青緑の鹿を書いた油絵もびっくりしたし、ジャリおじさんのぶら下げもの、もいい。行けないだろうけど「別海」も行きたい…、直島も、ついでにディープ・宇和島も…。

本当、美術館に入るまでの風邪気味の体調が、一気に飛びました。でももう少し案内チラシ片手に作品名もきちんと見ていたら、ここまで熱に浮かされなく、理性で留めていたかも?
でも今時誰がここまで「酔うアート」を見せてくれるだろう???

アートうんぬん考えるなら、まずこの展覧会をみて感じた方が絶対いい、いいに違いない。

詳細は、大竹伸朗「全景」公式サイト



(清澄白河駅から美術館に向かう途中にみかけたポスター)
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